2023年6月2日、戸籍にこれまで記載がなかった氏名の「読み仮名」を必須とする改正戸籍法が参院本会議で可決・成立しました。2024年度の施行が予定されていて、全国民が施行後1年以内に本籍地の市区町村に届ける必要があります。面倒がって届けない人もいることを想定して、届けが無ければ職権で記載するそうです。大変な作業です。
改正の理由は行政におけるデジタルトランスフォーメーションの推進で、マイナンバーカードには現在読み仮名の記載がありませんが、銀行のキャッシュカードには読み仮名があったりして、容易に紐付けができないところ、今回の改正により読み仮名を付けてもっと簡単に管理をできるようにするためということになります。
最近のマイナカードを巡るトラブルは人為的ミスと河野太郎デジタル大臣は言っています。確かに氏名の読み仮名は、戸籍にも住民票にも管理されていない本人が自称すれば良いものですので、これを法的管理下におくことで、人為的ミスのあった工程をシステム化することができて、行政上のミスは防げるようになれば良いと思います。
この法改正ってあまり周知されていないので、いきなり自分の名前の読み仮名を市役所に届けろと通知が来てもびっくりしますね。